免疫

小児の得体の知れない肝炎が主にアメリカ・英国で報告されています。中には肝移植を要するほど重症化する方もいるそうです。日本でも数名発症が報告され始めました。原因は不明ですが、アデノウィルスの関与があるのではないかといわれています。アデノウィルスは大変種類が多く、皆様おなじみなのは、夏のプール熱・流行性角結膜炎などの原因ウイルスです。胃腸炎も起こしますがそんなに重症化することはありません。しかし、この2年程プール熱も流行性角結膜炎も診ていません。全般的に小児の感染症は、春夏秋冬とも何も流行っていません。世界からインフルエンザもおたふくかぜもプール熱も消え失せました。わずかに感染性胃腸炎が流行っているのみです。これは良い事です。保育園や幼稚園に新入園の子達は最初の1〜3か月は感染症の洗礼をうけます。行かせたかと思うと熱を出す、治って行かせると又発熱する。こんな経験をお持ちのお母さんは多いと思います。それがこの2年程は最初からみんな元気に保育園に行っています。良い事です。しかし、小さい子が基礎免疫をつける機会が減少して、今までなら大した事が無かったウイルスのモンスター化が起こったのかもしれません。なんだか憂うつです。
5月7日 GW明け来週コロナが増えなければ良いのですが

2022年05月07日