オリンピックは開催!?

3月もあと1週間を残すのみですが、日本の新型コロナ感染者は1000人を超え、終息の兆しは見えません。
当院外来は相変わらず暇で、インフルエンザの流行もほぼ終わり、今までのところ、新型コロナと思われる患者さんもいらっしゃいません。先々週日本医師会からのファックスでインフルエンザ迅速診・溶連菌・アデノ・RSなど迅速診断実施の際はフル装備、つまりN95マスク・手袋・防護服・ゴーグルなどでおこなう事といってきました。北海道の開業医の方が、後に新型コロナと判明した患者さんのインフルエンザ迅速診を行い、自分も新型コロナに感染してしまうという事例があり、このような通達となったようです。しかし、しかしですよ、まず、新型コロナ病初期は軽く、風邪と区別はつきません。当院にも数セット防護服などありますが、何時それを着るか。もし患者さんが重症感染症なら、防護服は患者さん毎に着替えなければなりませんし、患者さんを診た場所・防護服を脱いだ場所は汚染区域になります。一般診療所でグリーンとレッドの領域・ラインを完全に分けられる所がいくつあるでしょうか?そもそもN95や防護服の用意の無いところがほとんどでしょう。とおもっていたら、翌週、迅速診断は極力行わず、インフルエンザを疑ったら、何もせず薬を出すことを推奨するといって来ました。高熱がある患者さんは、インフルエンザ・溶連菌・マイコプラズマ・アデノなどの除外診断を、まずすべきとおもっていたのですが。さて・・・どうしても迅速診断が必要とおもわれる時は、マスク・手袋・ゴーグルをつけて実施しています。自分自身が新型コロナになって、患者さんに感染させる事が何より恐ろしいです。もう2ヶ月近く食料品の買い物以外外出していません。益々太り、歩く歩幅がせまくなり、転びそうになり、サルコペニア・ロコモティブシンドロームが疑われます。季節だけでなく、早く春が来ないかなあ!!

オリンピック予定通り開催?正気ですか?100歩譲って、7月に日本の新型コロナが終息していたとしても、南半球などは流行の真っ最中でしょうし、患者の多さで医療崩壊をきたしている欧州諸国もその傷跡が回復しているとはおもえません。数千人のオリンピック選手村で患者が出て、クルーズ船の悪夢再び。また日本の流行も当然再燃するでしょう。まさか本気で言っているわけではなく、私なんかには分からない政治的思惑とやらなのでしょうか。

2020年03月21日