新型コロナウイルス...
新型コロナウイルス感染症の流行は残念ながら新たな段階に入ってしまったようです。まあ、私も日本での流行はそろそろ終息するかと甘く考えていましたが、コロナウイルスの感染力は予想したより強力であったようです。既に、1月半ばの段階で、中国人から日本の一般の人々に感染が広がり、今は二次感染・三次感染の段階です。明日に自分がかからないと断言できる人は誰もいません。今更ですが、政府は少なくとも、1月の20日位に中国からの入国を制限すべきでした。緊急事態に対して、首相が中国の顔色をうかがい、又インバウンド需要低下を恐れたことが原因と考えます。決断力の無さは指導者として最悪の欠陥です。しかし、医療者としては、文句を言っていても仕方がありません。コロナウイルス感染症が風邪と同じになり、町にコロナの患者さんがあふれれば、医療機関はその許容範囲を超え、崩壊する事は火を見るよりも明らかです。我々町の開業医にも、風邪等位の疾患だから、軽症の患者さんは診ろと行ってくるでしょう。しかし、しかしですね、診療所は今、幸いインフルエンザは少なく、風邪と花粉症の方が多いです。コロナの軽症例はは風邪と区別がつきますか?つきません。でも、感染力は潜伏期あるいはカタル期でも大変強力なのではなかったですか?花粉症とも症状は似ています。そして、迅速診キッドなどは存在しませんから、初期にあるいはもっと症状が進んでもコロナとはわかりません。私はもちろんの事、いわゆる偉い先生でも同じです。しかし、我々小児科医の重要な役割の一つは小児保健です。健診・予防接種・子育ての不安などにお答えしなければなりません。元気な子です。幸い、子供のコロナはすくない?そうです。もし、当院もコロナを診なくてはならなくなったら、元気な子を逆隔離するしかないですね。