予防接種



子宮頸がんワクチン対象者について

 標準の対象者 平成18年4月2日~22年4月1日生まれの女子(中1~高1)

 キャッチアップ接種対象者 平成9年4月2日~平成18年4月1日生まれの女子で子宮頸がんワクチンを受けていない方。キャッチアップ対象者は令和4年4月4日~令和7年3月31日の間のみ接種可能

 

なお接種券は送付されてくる予定ですが、お急ぎの方は近くの健康サポートセンターで接種券発行してくれるそうです。


帯状疱疹ワクチンについて

水痘に罹った方は治癒した後、身体の中に水痘ウイルスが残り、中高年になって免疫が低下すると、神経根に潜んでいたウイルスが活性化して帯状疱疹になります。ウイルスは神経に潜んでいますので、肋間神経・三叉神経などに沿って細かい水疱がでます。難聴・帯状疱疹後神経痛など後遺症を起こすことがあります。近年小児の水痘ワクチンが定期化されたため、水痘が減り、水痘の子供や孫に接する事が少なくなりました。すると免疫が活性化されない為、帯状疱疹の発症が増えています。50歳以上の方に帯状疱疹発症予防のため、ワクチン接種が推奨されてます。ワクチンには二種類あり、ひとつは子供の水痘ワクチンと同じもので生ワクチンです。1回接種で効果は5年程度続きます。費用は8000円前後です予防効果は50パーセント位です。。もう一つは帯状疱疹に特化したワクチンで不活化ワクチンです。予防効果は90パーセント前後ですが、2回接種で費用は高額で、22000円×2回です。2ヶ月間隔で筋注です。帯状疱疹後神経痛予防効果もあり、発症予防効果は10年程度といわれています。


 

新型コロナワクチン接種副反応への対策

副反応の中最も多いのは、接種腕の腫れ・痛みまたそのため腕が上がらない事です。その他、頭痛・発熱・倦怠感・下痢も頻度が多いです。副反応は接種した日の夜から翌日ごろまでが最も多く、発熱は38℃からたまに39℃でる方もいます。副反応は1回目より2回目がひどくでる場合が多いようです。あまり辛い状況を招かない為には、接種後アセトアミノフェンを1日目2回・2日目2~3回飲む事をお勧めします。これで80%の方は回復すると思います。それ以上痛み・発熱が続く時は医療機関受診をお勧めします。また、本当に稀ですが、アレルギー反応がでる事があります。接種後15分院内待機していただくのは、そのためです。接種後5〜6時間で起こる事もあります。呼吸が苦しくなったり、声がでなくなるなどがある時は救急車を呼んでください。ちなみに、私は2回目の接種後にめまいがありました。もともとメニエール病があるため、めまいの薬を持っていたので、それをのんですぐおさまりました。このように持病が悪化することもあります。接種翌日、特に2回目の翌日は必要ならば休めるようにしておく方が賢明です。

 

 

 

 

 

ワクチン についてのお知らせ(2020.10.1~)

予防接種と予防接種の間隔制限が10月1日から撤廃されました。注射の生ワクチンと注射の生ワクチンの間隔のみが27日以上となります。

注射生ワクチンとはMRワクチン・水痘ワクチン・おたふくワクチンです。

MRワクチン接種ご翌日にインフルエンザワクチン接種は可能です。

 

 

 

当院接種可能ワクチン

 

ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、五種混合ワクチン、四種混合ワクチン、BCG、麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)、水痘、日本脳炎、二種混合ワクチン、 子宮頸がんワクチン (子宮頸がんワクチンは事前予約要)

*おたふく、*インフルエンザ、*ロタウイルスワクチン *ワクチンは任意(有料)

おたふくは1回目は無料


乳児の予防接種は2ヶ月から、何種類かを同時接種するのが標準的です。接種の間隔等はご相談ください。
※予防接種は1か月前より予約ができます。

 

    予約は予約ページから

 

赤ちゃんのお宮参りが終わったら、大事な赤ちゃんを感染症から守るため、予防接種を考えましょう。

小児科では、生後6週目頃から予防接種のご相談を受け付けております。

 

予防接種は、お父さん・お母さんがお子さんに贈る最大のプレゼントです。一部有料のものもありますが、玩具よりもお洋服よりも、健康が最高の贈り物とお考え下さい。

 

予防接種は効くのか?

予防接種のうち最も効果が高いと思われるのが、麻疹ワクチンです。現在はMRとして麻しん風しんが混合されていますが、ほぼ完全に感染をブロックします。接種しても残念ながら、何割かは病気になってしまうワクチンもありますが、それでも重症化は防いでくれます。インフルエンザワクチンを接種した子がインフルエンザ脳症になる事はほとんどないといわれます。公衆衛生的には集団の7割が予防接種をしていていれば、その集団に病気の流行は起こらないといわれています。

 

予防接種は一生効果が続くか?

注射をして、2週間後位から免疫が上がってきます。しかし、その免疫効果もピークになった後徐々に減衰して、個人差はありますが、15~17年後にはほぼなくなってしまいます。高校を卒業した頃に追加接種をするのが理想的です。

この頃は大学に合格すると、抗体価を測定し、陰性だと追加接種を要求してくる大学もあります。

 

ちなみに私は麻しん・風しん・水痘もかかった事はありませんが、高い抗体価を保持しています。抗体価が下がりそうになっても、その病気のお子さんを診ると抗体価は上昇します。

これをブースター効果といいます。

研修医の頃、新生児研修から小児科外来に戻ってきてかぜをひきました。その時、小児科医がかぜをひくようじゃまだ半人前だねと教授に言われました。それから32年、恩師の教えを守って、かぜにも、インフルエンザにもかかった事はありません。

 

今は、麻しん・風疹も、めったに流行しないので、普通の人の抗体価は下がる一方です。

いま風しんの流行がいわれていますが、30代以降の男性は政府がケチをして女子中学生のみに風しん予防接種をした世代なので、抗体価はゼロだと思います。

ただし、風しん単独の予防接種は現在ほぼ手に入らないので、ご希望の方はMRワクチンをして下さい。